採用担当の北川です。
この時期は新卒だと入社して3か月が経ち、仕事に慣れて人間関係が見えてくる時期、
転職組なら賞与が近くなり成果に対して気にする時期かと思います。
そちらも踏まえて今回は人間関係について触れたいと思います。
・「今の仕事は好きだけど人間関係が理由で辞めよう」と思っている方へ
・なかなか相手と信頼関係が築けていない方へ
・人間関係でとても辛い経験をした、している方へ
・自分の言葉で人を傷つけてしまった方へ
・頑張りたいのに環境や人が邪魔をすると感じた方へ
上記の方へこの時期だからこそ伝えたい内容となっています。
内容は以前書いた「私がアドバイスをやめた理由」に近いものとなっています。
今回は少し違う角度からお伝えできればと思います。
気づけば言っている「あの一言」
私たちは日常の中で、つい他人にアドバイスをしてしまいがちです。
「そのやり方じゃだめだよ」「もっとこうした方がいいのに」
「なぜできなかったんだ」「私の言ったやり方でとりあえずやれ」――。
皆さんはそんな言い方してませんか?
それは善意から出た言葉かもしれませんが、果たしてそれは本当に相手のためになっているのでしょうか?
アドバイスが“お互いの損”になるとき
アドバイスは、時として相手にとってプレッシャーや負担となり、逆に言った自分にもストレスが返ってきます。
なぜそうなるのでしょうか?
それは多くの場合、相手の「やらない理由」や「信じる正義」を十分に理解していないまま、自分の物差しで判断してしまっているからです。
たとえば、自分が「この方法が効率的」と思っていても、
相手にとっては「それでは大切なものが失われる」と感じているかもしれません。
この「価値観の差」を無視して話してしまえば、
アドバイスはただの押しつけになります。
「どう変わればいいのか」が描けていますか?
アドバイスをする前に、自分に問いかけてほしいことがあります。
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あなたの思いを伝えることで、何が、どのように変わればいいと考えているのか?
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その変化は、本当に相手にとって望ましいものか?
この2点が曖昧であれば、それは相手のためのアドバイスではなく、単なる“自分の感覚の表明”に過ぎません。
抽象度が高い(感覚ベースが強い)ければ高いほど
受け取る側にとっては「余計なお世話」であり、人間関係のストレスにもつながります。
人って自分ベースで考えがちだからどうしても感情を共通言語である数値化に落とし込みにくい。
だからこそ人間関係で摩擦が起きてしまうと思っています。
人間関係には、ゴールが見えにくい
仕事の目標や売上のように、数字でゴールを示せるものは分かりやすいですよね。
でも、人間関係はそうはいきません。
信頼、安心感、心地よさ――それらは数値化できない“感覚”のゴールです。
だからこそ、「自分の思い」を伝えるときは、
相手の背景や価値観を丁寧に想像し、慎重になる必要があります。
転職を考えているあなたへ
もし今、人間関係の悩みで転職を考えているのなら、
少しだけ立ち止まって、自分に問いかけてみてください。
「相手は変わらない、変えられない」という前提で、
自分のストレスを減らす工夫をしてみましたか?
たとえば…
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距離の取り方を変える
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接し方のルールを決める
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期待値を下げる
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感情のスイッチを切る練習をする
- 会社への相談
相手を変えようとする前に、自分の領域を守る工夫を。
上記をまだ行っていなければまだ変われるチャンスはあるはずです。
それでもどうにもならなかったとき、はじめて環境の見直し(転職)に進めばいいと思います。
大人のコミュニケーションは、「聴く力」から始まる
アドバイスとは、自分の満足のためではなく、相手の未来のためにあるべきものです。
そのためには、
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相手の価値観
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背景
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ゴールのイメージ
これらをしっかり理解する姿勢が欠かせません。
まとめ:まずは「やらない理由」に耳を傾けてみよう
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「その人が“やらない”理由・“できない”理由を知る、整理する」
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「人間関係には、明確なゴールがないと理解する」
それが、社会人のコミュニケーションの第一歩です。
そして本当の意味で相手を思うなら、
「正しさ」ではなく「対話と共感」から始めてみませんか?
このブログから何かヒントを得て下さればと思いますし、
これはあなただけでなく周囲の人も同じ価値観を持って頂くことが必要です。
是非、どこかのタイミングでこちらを読んで頂くきっかけを作って下されば幸いです。