Edvation summitとは

テクノロジーによる教育イノベーションをテーマにした国際カンファレンス
「Edvation Summit」(エデュケーション×イノベーション)が11月4日、5日の2日間にわたり開催されました。


元googleのアジアパシフィックでの人材開発担当 ピョートル・グジバチ氏とのツーショット

国内外のITを活用した事例や、ハーバード大学やスタンフォード大学を超えると
称される「ミネルバ大学」やAdobe、microsoft、amazonや、日本最先端の教育者によるカンファレンスに参加してきました。

世界の教育の方向性

高度経済成長時代のような、大量消費、人口増で言われたことをやれば売上が上がり、
給与が上がっていく終身雇用の時代はとうの昔に終わりました。
これからは答えのない時代です。
テクノロジーによって、最先端の世界の情報を得ることで創造力を育てたり、
圧倒的に効率的に学ぶことができる時代が世界ではあたりまえになってきています。

これからの教育はどうあるべきか

これまでは小学校以降、いかに正しい答えを覚えるかが重要で、
大学入試に至ってもその内容は変わりはありません。
しかし、実際に社会に出てから求められる内容はまるで異なります。

自分の意見を出し、世の中の動きはどうなっていて、
社会の課題をどう解決するのかということがより重要となっています。

これまでの「あたり前」の教育はここ数十年以上
ほとんどアップデートされていません。

例えば、パソコンのキーボードの打ち方や
googleなどの検索エンジンで、より効率の良い検索の方法を学ぶ機会は
極めて少ないですが、仕事においては非常に重要、
かつ必要とされるスキルであると思います。

世界で戦える人材を育成するのであれば、
漢字は書き順を覚えたり書く時間に授業の時間を割くより、
現代の社会に役に立つものを学ぶことが重要です。

また、リアルと学問がどう繋がっているのかを
感じるような授業も非常に重要です。

例えば、「濾過(ろか)」の実験などは理科の
授業で学びますが、それが社会でどう活用され、何の役に
立っているのか、などです。
発展途上国には飲料水の乏しい国が多数あって、
濁った水から飲料水を確保するために活用される技術なんだ、
というところまで生徒に体感させることが、
何のために学問を勉強するのか、を考えさせる糸口になると思います。

日本の例でいえば、千代田区立 麹町(こうじまち)中学校(私立ではありません)
の取組みでは、指導要領の範囲で、どうすればこれからの日本を担う人材を
育てることができるか、にフォーカスした「経営」を行っています。
宿題もなければ担任制もありません。

会社でも、新入社員の教育に必ずしも宿題や教育専属担当者が
いない場合があると置き換えるとわかりやすいかもしれません。
どうしれば最短距離で新人を成長させることができるか、という
視点です。

これは余談ですが、私には6歳の娘がいます。
おもちゃを使って遊ぶよりも、どんなおもちゃで遊ぶと楽しいか、
どうやっておもちゃを作るか、などを考えさせるようにしています。
(というより自然とそうなっていたのかもしれませんが)

これからの大学入試

現在、採用試験と大学入試は全く異なりますが、本来は大学入試の延長上に
就職がある、と考えるのが自然ですよね。

しかし、残念ながら日本の大学入試は就職試験とは大きく
かけ離れた内容になっています。

覚えることに重きをおくのではなく、
本質的に必要な想像や企画する力を高められるかを
重視する大学入試がこれからは求められます。
(もちろん効率や評価の問題は別にありますが)

国際教育企業の取組み事例

教育にブロックチェーンがどう生かされるか

教える側だけが報酬を得る、というだけの仕組みが変わる可能性があります。
受講者が学んだ情報を講師にフィードバックすることで、報酬を得ることができるというものです。
フィードバックの価値が高ければ高く買ってもらえるといった、自然に教育が回っていく仕組みができる可能性があります。
より多くの支持を得られるコンテンツを持っている人や、高いフィードバックができる人に価値がある、という考え方です。
ブロックチェーン自体、非中央集権的な仕組みなので、
将来的には学校の存在意義が希薄になっていくかもしれません。

ブロックチェーンの詳細は過去のブログを参照ください「ブロックチェーンがビジネスを変える

VR、AR、MR

例えば、教室にいながら、タブレットやデバイスを活用し、
リアルに近いイメージで学べる可能性を感じました。

オンライン授業

ICTを活用することで、講師主体ではなく、
受講者と一緒に授業をつくりあげることができます。
誰がどの程度理解しているのか、だれが発言率が高いのか、
などがデータで即座にわかります。

ミネルバ大学の卒業生、在校生のカンファレンスに参加

ミネルバ大学とは、世界の大学の再創造を趣旨に
設立された大学です。

以下わかりやすい指標などを列挙します。
・ハーバード大学、スタンフォード大学、ケンブリッジ大学などの名門大学の合格を辞退して進学する学生がいる
・合格率1.9%
・キャンパスは存在しない(オンライン)
・講義もテストは存在しない(ディスカッションのみ)
・留学生比率80%
・米国のトップ大学の1/3未満の学費
・教授の合格率は0.1%(1,000人に一人)
・4年間で7つの国際都市に居住

私の解釈ですが、特徴的な取り組みを以下記載します。
・すべては社会にどんなインパクトを与えたいのか、常に「何のために」という視点から授業を行っている。

・思考の習慣をつけておくことで、都度なにかを考えるのではなく、解を導く法則を理解することで、
未知の状況で適切な判断ができる力をつける、など概念的な教育に重きをおいている。

さいごに

ご紹介したのはほんの一部ですが、国際のITの側面から見た教育トレンドをリアルで学ぶことができました。
長期的な視点を持ちつつ、日々の仕事に役立てていきます。

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平井 康之

平井 康之

エクネス株式会社 代表取締役。国立金沢大学 教育学部 数学科 卒業。金融機関入社、3年程個人、法人営業を経験。その後ソフト開発企業にて8年半WEBサイト制作及びWEBシステム開発部門のグループリーダーを経験。2018年3月 法人設立 現在に至る。登山を愛する元テニス部キャプテン。好きな山は、石川県の白山、富山県の立山、岐阜県の乗鞍岳など。